農作業メモ


幼穂を確認し、適期に穂肥を施用しましょう!
出穂から20日間は、カドミウム抑制のため
湛水管理を徹底しましょう!


今年の稲の生育は、平年に比べ葉齢が進んでおり、草丈は長く推移しています。稲の成長は順調に進んでいますので今後の管理をしっかりと行いましょう。雑草地のカメムシのすくい取り調査では例年よりもカメムシが多い傾向にありますので基本防除を徹底しましょう。

●穂肥前までの管理
 中干し後は、間断かん水を行います。
 幼穂が出るまで、稲は水分と酸素を多く必要とします。間断かん水を引き続き行い、土の中に水と酸素を供給して稲の活力を高めましょう。
 稲は幼穂の準備に力を注ぐため、葉色が低下して穂肥を施用できる姿になっていきます。
 コシヒカリは穂肥前までには葉色を3・6までさめさせましょう。

●穂肥は慎重に
 穂肥を散布する時は、必ず幼穂長を確認します。圃場ごとに生育の進み方が違いますので、それぞれの圃場ごとに確認をしましょう。基本は幼穂が1.5センチほどになったら「LP追肥38号」を10アール当たり15キロ施用します。
 ただし、出穂15日前の草丈が高い場合や葉色が濃い場合は倒伏の恐れがあります。82センチ以上の場合は施用時期を遅らせ、90センチ以上の場合は施用しません。適正な穂肥施用で穂揃期の葉色を4.2~4.5となるようにしましょう。
 また、土壌条件、気象条件によって調整する必要がありますので「稲作ごよみ」の地区別肥料設計や「農作業特報」を参考に、時期や量を決めましょう。
 基肥で一発肥料を採用した場合は基本的に穂肥は必要ありませんが、茎数が少なく、色がさめている場合は出穂の7~10日前頃に「追肥化成3号」を10アール当たり5~7キロ追加しましょう。

●病害虫防除
  県内の畦畔等雑草地すくい取り調査では、斑点米カメムシ類の発生が近年より多く、過去10年間で最も多くなっています。
 基本防除を適期に実施して、カメムシによる斑点米を防ぎましょう。
 コシヒカリは2回散布、てんたかくなどの早生品種は3回散布が基本となります。左ページの別表を参考に、必要な剤を事前に準備しましょう。
 病害虫の発生状況によってスケジュールが変更になる場合もありますので、今後配布される農作業特報を確認してください。

●出穂後は水が重要
 近年、出穂から登熟最盛期に当たる20日間が高温になる傾向があります。この時期に田んぼの水分が少ないと、白未熟粒や胴割粒が発生しやすくなります。出穂から20日間位は田んぼの表面が露出しないよう湛水状態を保ちましょう。
 この湛水には暑さ対策の他に、自然の土壌にわずかながら存在するカドミウムの吸収を抑制するという重要な役割もありますので、必ず20日間位は水を切らさないでください。






水分管理で元気な大豆づくり


培土・除草・防除
2回目の培土は播種後30~35日頃、大豆が4~5葉期の頃に実施します。高さは初生葉が埋まる程度です。適正な作業速度で茎にしっかり土をかけることで、目標の高さを確保しましょう。
 培土は雑草の発生を抑える役割もありますが、培土だけで雑草を抑えきれない場合は、雑草の種類や葉齢に応じて除草剤を畝間処理します。ただし、ヒエ・タデ・アメリカセンダングサなど草丈の長
い雑草が多い圃場では、随時抜き取りましょう。
 開花を迎え、葉が巻き始めたら基本防除を実施します。

●水の管理
 適切な土壌水分は根粒活性を維持し、根の養分吸収を高めます。水不足状態になると莢の結実に影響が出るので、開花後10~40日の間、好天が3日以上続く場合は、乾き具合に応じて短時間の畦間かん水を実施してください。かん水は上位葉が巻き始める頃を見計らい行います。圃場全体に水が行き届いたら、速やかに排水しましょう。培土などで排水路がつぶれている箇所は手直しをし、水が停滞しないスムーズな排水ができるように心がけてください。
 大豆栽培ごよみを参照し、その原因を取り除いてください。


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「みずほ」 No.470
平成25年7月
発行:黒部農業協同組合
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