第7回 「日本経済や農業の多面的機能への影響」

 8月にブルネイで開かれていた環太平洋戦略的経済連携協定の交渉会合後の共同声明で、「(関税を扱う)市場アクセスや知的財産、環境などの分野で一定の進展があった」と発表されました。今後、9月18日から21日に米ワシントンで非公式の首席交渉官会合を開催することを決め、10月のTPP首脳会合での大筋合意を目指しています。

 農業が影響を受けた場合、ほかにどのような波及効果が考えられるでしょうか。
 農業・農村は、食糧生産の場となる他に、様々な役割を果たしています。
 例えば、水田は雨水を一時的に貯め、洪水や土砂崩れを防いだり、地下水をつくる機能
景観を維持する機能を果たしています。これを農業の多面的機能といいます。
 TPPにより、農業が影響を受けることにより、この多面的機能も影響を受け、
その損失額は、1~6兆円にものぼると試算されています。

 TPPがもたらすものは経済成長ではなく
日本の経済のさらなる悪化…



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「みずほ」 No.472
平成25年9月
発行:黒部農業協同組合
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