農作業メモ

平成28年産コシヒカリ 1等米比率97.4%
(JAくろべ管内11月9日現在)
気象経過および生育状況
 今年度の天候は、田植え後の5月中旬から6月上旬は高温多照で、6月中・下旬は降水量が少なく経過したことから、苗の活着と初期生育は良好となり、中干しも順調に進みました。生育前半の茎数は平年より多く、葉色は最高分げつ期頃まで平年よりやや淡めに推移しました。幼穂形成期は平年より4日早い7月9日で、これ以降も極端な低下がみられず、穂数は平年より多くなりました。コシヒカリの出穂期は平年より3日早い8月1日頃、成熟期は9月7日頃となりました。

作況および品質結果
 富山県における平成28年度の水稲の作柄は、作況指数が106(良)、単収は566㎏/10aで1955年の統計開始以来最も多い収量となりました。また、県内の1等米比率(10月末現在)はコシヒカリ89.6%、てんたかく93.1%、てんこもり96.4%となっています。
 当JA管内(11月9日現在)では、コシヒカリ97.4%、てんたかく92.6%、てんこもり100%でした。
 今年も5月15日中心の田植えが実施され、直播栽培やてんたかく・てんこもりなどの作付けが拡大したことにより作期の分散や溝掘り・中干しなど日頃の栽培管理が徹底され、品質は良好なものとなりました。
次年度に向けて
 本年度のうるち米の1等米比率は、富山県・黒部市管内ともに90%以上と全般的に品質は良好でしたが、コシヒカリの等級格下げの要因として、除青未熟粒が0.8%、部分カメムシが0.5%ありました。5月15日中心の田植えと、登熟期間(出穂後20日間)が27.4℃と異常高温にならなかったことから白未熟粒の発生は抑えられましたが、基白・背白粒は平成26年、27年と比較するとやや多くなりました。
 今年は、田植え時期が遅いほど白未熟粒の発生が少なく整粒歩合が向上したことから、次年度も8月5日以降の出穂を目標にして5月15日以降の田植えと、直播栽培や早生・晩生品種の導入により作期分散による適期刈取りを徹底しましょう。また、珪酸質資材や堆肥などの有機物を施用しましょう。 





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「みずほ」 No.511
平成28年12月
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